2022年5月 2日 (月)

小田急ロマンスカー 50000形VSEの定期運用からの引退

2022年3月のダイヤ改正における残念な出来事の一つは、2005年3月にデビューし、小田急ロマンスカーの原点、前面展望を復活させた50000形ロマンスカーVSE"Vault Super Express"が17年間の定期運用から引退したことでした。この衝撃的なニュースは2021年12月17日に発表となりました。

50000-vse-091004-3_20220501092501 2009/10/4 千歳船橋

1990年代、バブル崩壊後の景気低迷や旅行形態の変化、レジャーの多様化で小田急の看板である箱根特急の利用者数は年間5%程度の減少傾向が続きました。こういった状況に対応するため当時、老朽化が進んでいた3100形NSE車の置き換え用として投入されたのが30000形EXE車でした。30000形は小田急特急の日常的利用を増加させることを主眼に開発・導入された系列でそれまでのロマンスカーの特徴だった前面展望席を廃止し、連接車体構造も採用しませんでした。
30000形の導入により、特急利用者数は1987年の1100万人から2003年の1400万人へと増大傾向になりましたが、箱根特急の利用者数は同年比で550万人から300万人へと大幅な減少とないました。2001年にアンケート調査を行った結果、ロマンスカー利用を検討したいと回答した人々の多くが展望席の復活を希望しており、展望席がなくなったために別の交通機関に転移した利用者が多いことが判明しました。
2000年に交通バリアフリー法が制定され、大規模な車体更新を行う際にはバリアフリー化が義務付けられ、更新検討時期に入っていた10000形HiSE車は高床構造であるためバリアフリー対応が困難とみなされ、HiSE車に替わる新しい特急車両、しかもロマンスカーの原点に立ち返り、展望席と連接構造を持ち、利用者にときめきを与える車両というコンセプトで岡部憲明氏が率いる「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」
にデザインを依頼、日本車輛製造が製作し、10両編成2編成が製造され、2005年3月19日のダイヤ改正から営業運転が開始されました。

50000-vse-091010-3_20220501092601
2009/10/10 千歳船橋

運用開始以来、平日5往復、休日6往復の固定運用が組まれ、箱根観光特急専用車両として「はこね」「スーパーはこね」のみに投入され「さがみ」「えのしま」への投入はありませんでした。同時期に活躍していた7000形LSE車や10000形HiSE車に不具合が見つかった際の応急対応としてホームウエイ75号として多摩線に入選したり、2016年3月のダイヤ改正以降、平日の江ノ島線系統のホームウエイ85号に投入されることもありました。

登場から15年以上過ぎ、更新時期に差し掛かると、アルミ合金押出形材によるダブルスキン構造の車体は溶接などの熱を加えての補修や修正が非常に困難であり、修理に高度な技術が必要なこと、連接構造や車体傾斜制御などに特殊な構造を多く採用しており、経年劣化に伴う主要機器の更新が難しく、性能を維持できないことなどから、EXE車とは異なり更新工事は行わないことが決定し、早期引退となりました。2022年3月改正を以って定期運用から引退し、臨時ダイヤ等によるイベント列車での使用を経て2023年秋頃には完全引退となるとのことです。

長引くコロナ禍で鉄道会社としては特別感のあるロマンスカーよりは通勤利用、日常利用の特急を優先し、利益の確保を優先した結果、こういう方向へのシフトになったのでしょうか。2016年3月の飲食のシートサービスの終了、2021年3月の車内販売終了なども同じ方向化と感じます。2022年3月のダイヤ改正における特急ロマンスカーの運行体制は朝の特急「モーニングウェイ」を3本増発、平日の新宿~箱根湯本間「はこね」「スーパーはこね」を上下45本から30本に減少、土休日は51本から39本に、一方で小田原までの「さがみ」は大幅に増やされました。

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2021年11月26日 (金)

小田急5000形 (2代)

小田急電鉄の車両については殆ど触れてきませんでしたが、数か月前ですが、久しぶりに複々線区間で車両を撮影する機会があり、2020年3月デビューの新車二代目5000形も撮影したので紹介いたします。

5000-5052-210823 5000-5452-210823 2021/8/23 千歳船橋 5052編成

小田急電鉄の場合、10000形以降、特急ロマンスカーに5桁の形式番号を与えており、通勤車両は8000形の後、9000は避け、1000形から付番した関係で、2000,3000、4000,5000と二代目の系列番号が登場しています。

計画から約50年、着工から約30年の年月を経て、2019年3月に完了した東北沢~和泉多摩川間10.4kmの複々線化事業、連続立体交差化による混雑緩和の実感をコンセプト化し、より広く、より快適にキーワードに開発、導入されたのが5000形(2代)で、1000形未更新車、8000形界磁チョッパ制御車が置き換えられました。

製造は川崎重工業・総合車両製作所・日本車輛製造の3社が担当、、川崎の溶接技術、総合車両製作所の妻面のオフセット衝突対策技術、日本車輛製造のブロック工法を採用した共同開発車両となっています。

主要諸元
最高運転速度 100km/h
設計最高速度 120km/h
起動加速度 3.3km/h/s
減速度(常用) 4.0km/h/s
減速度(非常) 4.7km/h/s
編成定員 1,528名
車両定員 先頭車 144名(座席45 名)
中間車 155名(座席 51名)
車両重量 25.8 t - 35.4 t
全長 先頭車 20,400 mm
中間車 20,000 mm
全幅 2,900 mm
全高 4,035 mm
パンタグラフ折りたたみ時 4,089 mm
床面高さ 1,130 mm
車体 ステンレス鋼
台車 軸梁式ボルスタレス空気ばね台車
NS-102形(電動台車)・NS-102T/TA形(付随台車)
主電動機 全密閉外扇式かご形三相誘導電動機 MB-5157-A2形
主電動機出力 190 kW
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 6.31 (101:16)
制御方式 フルSiC-MOSFET素子VVVFインバータ制御(純電気ブレーキ対応)
制御装置 三菱電機製 MAP-194-15V330
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 D-ATS-P

5000-5457-210823-21
5000-5057-210823 2021/8/23 千歳船橋 5057編成

ステンレス製拡幅車体で前頭部は非貫通構造、左右の前照灯の間が先頭車両では白色に、最後尾では赤く光る構造になっています。

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2020年12月25日 (金)

2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 65 長野電鉄で短縮版小田急ロマンスカーHiSEに乗車

2018年晩夏、信州の旅、長野電鉄の車両をいろいろと見てきましたが、最後は2005年に小田急電鉄から2編成、無償譲渡された1000系愛称「ゆけむり」です。

1000-s1-091231_20201224184301 2009/12/31 須坂 S1編成

1000-s2-091231 2009/12/31 須坂 S2編成

小田急における10000形HiSEに関しては2019年6月13日の記事で触れました。小田急時代は11車体12台車の連接車で4編成(10001,10021,1004110061)在籍しましたが、50000形VSE車の投入で余剰となり、10021、10061の2編成がまず2005年に廃車されました。譲渡に当たり中間車7両が抜かれ、4車体5台車の連接車となりまいた。その後10041編成は2011年6月16日に運用離脱、10001編成は2012年3月17日のダイヤ改正で運用離脱しました。10001編成の新宿より先頭車は小田急ロマンスカーミュージアムにて展示されるそうです。

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改修工事は愛知県豊川市の日本車輌製造豊川製作所にて施工されました。2006年12月9日より長野~湯田中間のA特急「ゆけむり」として運転が開始されました。

1000-s1-180901 2018/9/1 湯田中 S1編成 デハ1001展望席 運転席に入るためには台に上り、天井から階段を下す必要があります。

 1000-s1-180901-edit  展望席から見た前方。車内に段差を設け高床構造にしたことがバリアフリー化で問題となり、小田急からの引退に繋がったと言われています。

2018年の旅行では湯田中から長野に戻る行程で1000形に乗車することができ、人気の先頭車ではなく最後尾からの展望を楽しめました。

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2019年6月15日 (土)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その14 特急ロマンスカー写真による紹介 VSE 50000形

歴代ロマンスカーの写真による紹介、今回は50000形RSE(Vault Super Express) です。

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2019/5/25 海老名車両基地

西武鉄道では40000系という系列が登場しましたが、小田急電鉄や東武鉄道などは4(死を想像させる)で始まる系列は敬遠され、30000に続く形式、系列は50000形となりました。EXE30000形は汎用特急というイメージが強く、小田急ロマンスカーのために創設されたとも言える鉄道友の会ブルーリボン賞の受賞を逃しており、50000形はロマンスカーの原点回帰、フラッグシップモデル、HiSE10000形のリプレイスを目的に2005年に登場しました。その意気込みが評価され、2005年には照明学会より「照明普及賞優秀施設賞」、同年度には日本産業デザイン振興会より「グッドデザイン賞」、2006年には鉄道友の会より「ブルーリボン賞」、2006年度に香港デザインセンターより「アジアデザイン大賞」、2007年にはドイツ・ハノーファー工業デザイン協会より "iF product design award 2007" を受賞しました。

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2009/10/4 千歳船橋

主要諸元

最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 358名
編成重量 260.2 t
編成長 146.8 m
全長 18,200mm (先頭車)13,800 mm (中間車)
全幅 2,800 mm
全高 3,975 mm (先頭車)4,100 mm (集電装置付中間車)3,915 mm (集電装置無し中間車)
台車 日本車輌製造 ND-735(連接電動台車)日本車輌製造 ND-735T(連接付随台車)日本車輌製造 ND-736T(先頭付随台車)
主電動機 三菱電機 MB-5110-A
全密閉自己通風式かご形三相誘導電動機
主電動機出力 135 kW(端子電圧375V)
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 79:19=4.16
制御方式 純電気ブレーキ対応、定速運転・抑速制動機能付IGBT素子2レベルVVVFインバータ制御
制御装置 東芝 SVF-073A0
制動装置 回生制動併用電気指令式電磁直通制動
保安装置 OM-ATS・D-ATS-P

2004年から2005年にかけて日本車輌製造にて2編成が製造されました。

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2009/10/10 千歳船橋

2000年に制定された交通バリアフリー法では車両を大規模にリニューアルする際にバリアフリー化が義務づけられましたがHiSE10000形は高床構造であるがゆえ、バリアフリー対応は困難で、HiSE車は更新改造なしに、新型特急車両に置き換えが決定しました。各社の特急車両を見て回り、SE3000形, NSE3100形の製造時の資料を見返し、EXE30000形で採用されなかった連接構造を採用し、展望車スタイルも復活させました。さらに小田急では過去に車体傾斜制御の試験を行っていましたが実用化に至りませんでした。VSE車では車体支持位置を通常より約1m高くし、台車操舵制御を採り入れ、車軸回転数から走行距離を計算し、地上設備から位置を認識し、カーブに合わせて車体を傾斜制御する方式が採用されました。

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2019/5/25 海老名 イベント当日、VSE車2編成が海老名駅でのすれ違いがありました。

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2019年6月14日 (金)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その13 特急ロマンスカー写真による紹介 RSE 20000形

歴代ロマンスカーの写真による紹介、今回は20000形RSE(Resort Super Express) です。

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2019/5/25 海老名車両基地

第二次世界大戦中、東海道本線が爆撃を受けた際のバイパスとして松田~新松田間で小田急線と御殿場線を結ぶという案が出され、連絡線の用地確保、工事着手がなされました。しかし、ほどなく終戦となりました。戦後、大東急が策定した「鉄軌道復興3か年計画」では同様に小田急線と御殿場線を結び、新宿駅から沼津駅まで直通させる計画が含まれ、1948年に大東急から分離独立した小田急の車内でも検討がなされました。

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2009/10/10 千歳船橋

1952年小田急は国鉄に対して直通運転の申請を行い、そのための車両として20m級の車体にエンジン2基を搭載した気動車の開発を東急車輛製造とともに開始しました。1955年8月16日、直通運転が承認され、9月7日には直通運転に関する契約と協定が締結され、9月5日に完成したキハ5000形気動車による1日2往復の運転が10月1日のダイヤ改正からスタートしました。小田急線内は特急、御殿場線内は準急として運行されるため、列車種別は「特別準急」とされました。愛称は富士に関係する「銀嶺」「芙蓉」となりました。1959年7月の改正では4往復に増強され、愛称に「朝霧」「長尾」が加わりました。1956年6月10日からはシートピッチを拡大し、定員が94名から82名になったキハ5100形も加わりました。

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2009/10/10 代々木上原

1968年、御殿場線が電化されると気動車の運用は終了し、5連接車となったSSE3000形が充当されることになりました。愛称は4往復とも「あさぎり」に統一されました。1968年10月のヨンサントウ改正では準急が急行に統一されたため、「あさぎり」も急行となり、小田急線内は「連絡急行」となりました。1987年に車齢30年を迎えるまでSSE車は使用され続け、1988年7月小田急はJR東海に対してSSE車に代わる新特急車の投入を申し入れ、JR東海も御殿場線沿線から運転区間延長の要望が出されていることから、両社が相互直通運転をそれぞれが開発した神経車両、RSV2000形371系で行い、特急に格上げしたうえで運行区間を新宿~沼津間とすることで合意しました。

20000-rse-090813 2009/8/13 沼津

RSE20000形は1991年3月16日から特急「あさぎり」で相互直通運転が開始されました。2編成が日本車輛製造、川崎重工業で1990年から1991年にかけて製造されました。

主要諸元

最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 140 km/h
最高速度 120 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 402名
(普通席338名・特別席64名)
編成重量 291.4 t
編成長 142.3 m
全長 20,900 mm(1・7号車)20,000 mm(2・5・6号車)20,250 mm(3・4号車)
全幅 2,900 mm
全高 4,190 mm(1・2・6・7号車)4,040 mm(3・4号車)4,093 mm(5号車)
台車 住友金属工業 FS546[1](電動台車)住友金属工業 FS046(付随台車)
主電動機 東洋電機製造 TDK-8420-A 三菱電機 MB-3262-A
主電動機出力 140kW(直巻整流子電動機・端子電圧375V・420A・定格回転数1,920rpm)
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式 (中実軸撓み板継手方式)
歯車比 80:19=4.21
制御方式 電動カム軸式抵抗制御 力行…全界磁13段・弱め界磁4段 制動…全界磁16段
制御装置 東芝 MM-39-B
制動装置 発電制動併用全電気指令式電磁直通制動 (MBS-D)
保安装置 OM-ATS・ATS-ST

 

 

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RSE20000形の編成構成

景気が良い時代、駿東地域ののリゾート開発、富士山麓のゴルフ場への旅客、中伊豆・西伊豆への旅客輸送などで特急に接続するバスも設定されましたが、景気が低迷し、リゾート開発の頓挫、ゴルフ場への乗客の減少、マイカーへの移行が進み、2010年頃には乗車客は御殿場プレミアム・アウトレットに向かう買い物客という状況になりました。

2012年3月17日のダイヤ改正でRSE20000形と371系の運用からの離脱が発表、以降はMSE60000形6連による運用となり、2018年3月17日の改正で「あさぎり」から「ふじさん」に改称されました。

小田急で運用終了、廃車された20000形のうち第2編成の先頭車2両、中間車1両(デハ20302)が富士急行に譲渡され、同社8000系となりました。また371系も富士急行に譲渡され8500系となりました。

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2019年6月13日 (木)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その12 特急ロマンスカー写真による紹介 HiSE 10000形

歴代ロマンスカーの写真による紹介、今回は10000形HiSE です。

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2019/5/25 海老名車両基地

昨日のLSE7000形は4編成で製造が終了しましたが、1987年、日本がバブル経済に突入した頃、各社の特急車両や観光バスにハイデッカー車が登場するのに乗り遅れまいと小田急ロマンスカーでも同社の開業60周年を記念する形で展望席以外の客室を高床化した車両がデビューしました。HiSEはHigh Decker, High Grade, High Levelなどの意味合いが込められているそうです。1987年から1989年にかけて日本車輛製造と川崎重工業で4編成が製造され、1988年にはブルーリボン賞が授与されました。小田急では最初の5桁の形式番号の車両となりました。 

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2009/10/4 千歳船橋

主要諸元

最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 145 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 432名
車両定員 46名(1・11号車)44名(2・5・6・7・10号車)28名(3・9号車)32名(4・8号車)
編成重量 274 t
編成長 146.1 m
全長 16,390 mm(新宿方先頭車)16,310 mm(小田原方先頭車)12,500 mm(中間車)
全幅 2,900 mm
全高 4,179 mm(先頭車)4,190 mm(集電装置付中間車)4,050 mm(集電装置なし中間車)
台車 住友金属工業 FS533A(連接電動台車)
住友金属工業 FS533B(先頭電動台車)
住友金属工業 FS033(連接付随台車)
主電動機 東洋電機製造 TDK-8420-A
三菱電機 MB-3262-A
主電動機出力 140kW (直巻整流子電動機・端子電圧375V・420A・定格回転数1,900rpm)
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式 (中実軸撓み板継手方式)
歯車比 80:19=4.21
制御方式 電動カム軸式抵抗制御 力行…全界磁13段・弱め界磁4段 制動…全界磁16段
制御装置 東芝 MM-39-A
制動装置 発電制動併用全電気指令式電磁直通制動 (MBS-D)
保安装置 OM-ATS

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10000形HiSEの編成構成

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2009/10/10 千歳船橋

ハイデッカー構造のため、バリアフリー化には難があり、VSE50000形の登場後、淘汰が開始され、2012年3月に営業運転が終了しました。2編成が2005年8月に長野電鉄に譲渡され、4両編成に改造後、同社の1000系として長野~湯田中間のA特急「ゆけむり」として運用に就きました。私も2018年8月に湯田中~長野間、乗車しました。

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2009/12/31 須坂 長野電鉄1000系 S1編成

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2019年6月12日 (水)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その11 特急ロマンスカー写真による紹介 LSE 7000形

歴代ロマンスカーの写真による紹介、今回は7000形LSE:Luxury Super Express です。

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2019/5/25 海老名車両基地

この車両は耐用年数10年で設計された3000形SE車の老朽化、置き換えを当初の目的に1980年に登場したタイプで、NSE3100形のイメージを保ちつつ、斬新さを追求し、居住性、機能性の向上を図った車両でした。NSE車と同様の連接式、11両編成で1984年までに4編成が日本車輛製造、川崎重工業で製造されました。1981年には鉄道友の会からブルーリボン賞を授与されています。

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2009/10/10 経堂 登場時の塗装に復元された7004x11編成

主要諸元

最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 145 km/h
編成定員 456名→454名
車両定員 50名(1・11号車)44名(2・5・6・7・10号車)32名→30名(3号車)36名(4・8号車)32名(9号車)
編成重量 267.44 t
編成長 145.20 m
全長 16,390 mm(新宿方先頭車)16,310 mm(小田原方先頭車)12,500 mm(中間車)
全幅 2,900 mm
全高 4,060 mm(先頭車)4,015 mm(集電装置付中間車)3,835 mm (集電装置なし中間車)
台車 住友金属工業 FS508A(連接電動台車)住友金属工業 FS508B(先頭電動台車)住友金属工業 FS008(連接付随台車)
主電動機 東洋電機製造 TDK-8420-A 三菱電機 MB-3262-A
主電動機出力 140kW(直巻整流子電動機・端子電圧375V・定格回転数1,900rpm)
駆動方式 東洋電機製造 KD333-A-M TD平行カルダン駆動方式 (中実軸撓み板継手方式)
歯車比 80:19=4.21
制御方式 電動カム軸式抵抗制御
力行…全界磁13段・弱め界磁4段
制動…全界磁16段
制御装置 東京芝浦電気 MM-39-A
制動装置 発電制動併用全電気指令式電磁直通制動 (MBS-D)
保安装置 OM-ATS, D-ATS-P

NSE車と較べて変化している点は
・車体中央部が低床構造から平床構造にしたこと
・先頭車前面窓の傾斜角を60度から48度とし、前面の灯火類、愛称表示器を埋め込み式としたこと
・NSE車ではなかった連結部の貫通扉を設置したこと
・座席は2300形以来となるリクライニングシートを設置し、シートピッチを970mmとしたこと
・終端駅でのシートの方向転換はSWひとつで可能な回転式リクライニングシートを国内の鉄道で初めて採用したこと

LSE車の特記すべき点は当時の国鉄が新型特急電車の開発のために、ボギー車(183系)と連接車の比較試験を行いたいとの希望からSE車以来となる走行試験に7002x11編成が使用されることとなり、1982年12月10日から15日にかけて東海道本線大船~熱海間で最高速度130km/hの走行試験が行われたことです。試験の結果はボギー車と連接車では乗り心地の差はなし、同程度の性能」といったもので、結局国鉄は連接特急車両の開発は行いませんでした。

4次車7004x11編成の導入をもってLSE車の製造は終了し、1985年10月に小田急では初めて車内公衆電話が設置されました。

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LSE7000形の編成構成

 

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2009/10/4 千歳船橋 リニューアルを機会に10000形HiSE車と同じカラーリングになったLSE車

1996年から1998年にかけて日本車輛において全編成のリニューアルが実施され、外部カラーリングはHiSE10000形と同じホワイトベースに濃淡ワインレッドの帯が入るデザインとなりました。

2007年には小田急開業80周年・SE車登場30周年記念で7004x11編成が旧塗装に復元されました。

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2015/4/1 豪徳寺 最晩年、オリジナル塗装のみとなったLSE車

2010年1月には7002x11編成が最初の廃車になり、解体、2012年2月7003x11が旧塗装に、7001x11は運行を終了しました。2018年6月には7003x11が廃車解体、7004x11も2018年10月のイベント列車で運行を終了、全車解体されました。7003x11の先頭車のみが保存され2021年開業予定のロマンスカーミュージアムで保存されることとなりました。

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2019年6月11日 (火)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その10 特急ロマンスカー写真による紹介 NSE 3100形

昨日の記事に続いて、写真による歴代特急ロマンスカー車両の紹介です。

Dsc01077

2019/5/25 海老名車両基地

最初は3100形NSE:New Super Express です。この車両は1957年に3000形SEがデビューして以来、特に週末になると特急ロマンスカーの人気はうなぎ登りで、全編成を投入しても輸送力不足の状態が続くようになり、車内から特急車両の増備を求める声が上がるようになりました。1960年9月には箱根ロープウエイが全通、1964年には東京オリンピックも控えており、SE車を増備する、もしくはSE車の中間車を製造して編成を増強する、あるいは全く新しい編成(新型車両)を製造するの3つの案が検討され、「特急車両は企業の看板であり、斬新さと華やかさで乗客に夢を与えるべき」との考えから新型車両が製造されることが決まり、当初10両連接車として製造が予定されましたが、軸重制限の関係で11両連接、全長140mの編成として製造されることとなりました。SE車の経験を活かしつつ、「安全」「経済」「デラックス」「魅力」「快適」「高速」の6項目を取り込んで設計されたのがNSE車でした。

主要諸元

最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 170 km/h
起動加速度 1.5 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.7 km/h/s
編成定員 464名[2]→456名
編成重量 222.56 t
編成長 144.47 m
全長 16,465 mm (先頭車)12,400 mm (中間車)
全幅 2,900 mm
全高 4,000 mm(先頭車)
4,015 mm(集電装置付中間車)
3,435 mm(集電装置無し中間車)
台車 住友金属工業 FS346A[4](連接電動台車)住友金属工業 FS346B(先頭電動台車)住友金属工業 FS46(連接付随台車)
主電動機 東洋電機製造 TDK-807-A
主電動機出力 110kW(直巻整流子電動機・端子電圧375V・定格回転数2,250rpm)
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式(撓み板継手方式)東洋電機製造 KD309-A
歯車比 75:19=3.95
制御方式 電動カム軸式抵抗制御 力行…17段 制動…13段
制御装置 東京芝浦電気 MM-15-A[2]→MM-56-A
制動装置 発電制動併用電磁直通制動 (HSC-D)
保安装置 OM-ATS

1963年から1967年にかけ日本車輛製造、川崎車輛にて7編成が製造され、2000年に引退しました。

Photo_2
NSE3100形の編成構成

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2018/8/20 開成第二公園に保存されているNSE 3181

 

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2019年6月10日 (月)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その9 3000形SE, SSE車に関する写真展示から

2019年5月25日の「小田急ファミリーフェスタ2019」、展示車両に関する紹介は前回の記事で終わりですが、小田急の歴代ロマンスカーやSE,SSE保存車両の車内の写真の展示がありましたので、そちらを紹介します。

1)3000形SE,SSE保存車の車内の様子

これらの写真は雑誌「旅と鉄道」に掲載された記事の展示のようで、会場では掲載誌も販売れていました。

Dsc01078

最初は運転室内部の様子です。現代の車両に較べると極めてシンプルな運転台です。

Dsc01079

続いて新宿より先頭5号車、4号車の客席の様子です。登場当時は冷房も未装備でした。

Dsc01083

3,2,1号車の客席と喫茶室、トイレの様子です。

今回、展示車両は内部には立ち入れなかったのでこれらの写真展示は大変参考になりました。

2)小田急秘蔵写真にみる3000形

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こちらも3枚組の展示で、最初は3000形の製造過程、国鉄東海道本線で行われた高速度試験、そして保存の様子
5両編成として展示されるのか今回が最後で、2025年に開館予定の「ロマンスカーミュージアム」では両先頭車と中間車1両が展示される予定で中間は2両はこれから解体されるとのことです。

2

SE車として活躍していた時代

3
SSE化され、御殿場線等を走る姿、そして「さよなら」運転の様子

Dsc01084

イベント会場にはこういったコーナーもあり、結構賑わっていました。

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2019年6月 9日 (日)

初めての小田急ファミリー鉄道展2019 参加 その8 マルタイ等の事業用車両達

2019年5月25日の「小田急ファミリーフェスタ2019」で展示された車両、今回は縁の下の力持ち、電気検測、保線、事故復旧などに活躍する事業用車両です。

小田急にはクヤ31形という2004年から運用されている軌道、架線の状態を検測する車両があります。Techno-Inspectorという愛称が付けられており、全長20mの制御車で1000形1051x4、1751x6、1752x6の3編成がこの車両向けの電源供給が可能なように改造されており、これらの編成による牽引の下、全線の検測を2日がかりで行うことが可能になっています。今回のイベントでは残念ながらこの車両の展示はありませんでした。

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2019/5/25 海老名車両基地

3枚の写真は、両端に動力車TMC2007、TMC2016-C、中間にトロッコ6両を挟んだ保線用編成で動力車はディーゼルエンジン駆動のようで、トロッコは砂利等を輸送するためでしょうか。TMC2016-Cの方にはクレーンが装備されています。

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続いての3枚はマルチプルタイタンパー(マルタイ)BS-5401です。マルタイと言えばオーストリアのPlasser & Theurer社製というように日本の鉄道会社の多くが導入している保線用機械です。

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この車両はレールに超音波を照射して傷を見つける探傷車です。形式番号はUIC-4201です。

Dsc01068

Dsc01065

この2枚はタワー車、架線のトラブルなどに対応する車両で、一般道も走ることが出来る軌陸車です。トラブルのあった箇所に一般道を走って向かい、近くの踏切から軌道に進入します。

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