2020年7月14日 (火)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 17 加古川線の旅 粟生からの神戸電鉄

昨日の北条鉄道に対して粟生駅には神戸電鉄粟生線の発着しています。

Dsc03110 2019/8/5 JR加古川線粟生駅ホームの乗り換え表示

播州鉄道が建設した路線に三木線(1916年11月22日開業)があり、国有化、さらに第三セクターかされ、三木鉄道三木線となり、厄神駅~三木駅間6.6kmを結んでいましたが2008年4月1日を限りに廃止されてしまいました。一方で三木町から神戸市方面を結ぶ鉄道として神戸有馬電気鉄道に対して、武庫郡山田村~美濃郡三木町間の鉄道敷設免許が1928年7月4日交付され、1936年6月29日三木電気鉄道が設立され、敷設権は神戸有馬電気鉄道から三木電気鉄道に譲渡され、同年12月28日、鈴蘭台駅~広野ゴルフ場前駅間が開業しました。本来は電気鉄道として電化路線で開業すべきでしたが、電化工事が遅れたため、芸備線からガソリンカーを借り受けての開業となりました。1937年4月15日には電化が完成し、電車による運転が開始されました。その後、粟生方面に向けた路線の延伸が進められ、粟生まで全通したのは1952年4月10日のことでした。戦争直後の1947年1月9日には神戸有馬電気鉄道が三木電気鉄道を合併し、神有三木電気鉄道に社名変更しています。さらに1949年4月30日には神戸電気鉄道に社名を改めました。

Dsc03094_20200713160901
6500系 2016年5月21日に営業運転を開始した神戸電鉄の最新タイプ Mc1-T-Mc2の3両編成 6編成在籍

Dsc03113_20200713160901 1100系 1965年から1991年にかけ106両製造されたタイプ 

1990年代初頭までは沿線のニュータウン開発が進んだ会計で輸送人員が伸びていましたが、1990年代後半になると路線バスとの競合が影響し、輸送人員は激減しました。さらに急勾配(50‰:鈴蘭台駅 - 木津駅間)最小曲線半径165mの急カーブが続く線形で運行コストがかかり、単線区間も多いという問題を抱える路線であり、沿線に集客量を期待できる観光スポットもなく、2000年代に入ると存続の危機が叫ばれるようになりました。山陽道の開通や、JRの新快速の充実で加古川線経由の方が早く到着可能という点も粟生線には不利に働きました。粟生線活性化協議会の発足や公的支援の拡充など、何とか路線を存続させる努力が続けられていますが、経営が厳しい状況な抜け出していないようです。

昨日の北条鉄道、そして今回の神戸電鉄ともに粟生駅での写真撮影のみで実際には乗車していません。近い将来、関西地方を再訪する機会があれば、是非今度はそれぞれの路線に乗車してみたく思います。

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2020年7月13日 (月)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 17 加古川線の旅 粟生からの北条鉄道

現在、加古川線の粟生駅からは北条鉄道北条線と神戸電鉄粟生線が出ています。

Dsc03107

Dsc03096
2019/8/5 粟生駅跨線橋の北条鉄道乗り場表示
Dsc03108
左が北条鉄道、右2線がJR西日本加古川線、さらに右後方に神戸鉄道粟生線のホームがあります。

国鉄北条線は加古川水系の舟運を代替する目的で播州鉄道が建設した路線で1915年3月3日に粟生~北条町(13.6km)が開業しました。前の記事で記述したように播州鉄道は1923年12月21日に全路線と播丹鉄道に譲渡、1943年6月1日に国有化され国鉄北条線となりました。国鉄時代には加古川から北条線に直通する列車も設定されていました。
1974年10月31日限りで貨物運用は廃止され、旅客輸送も廃止の一途を辿りました。1980年の国鉄再建法では第一次特定地方交通線に指定され、1981年9月18日に廃止が承認されました。

兵庫県や地元自治体は鉄道存続を検討し、1984年5月25日に第三セクターへの転換を決定し、同年10月18日北条鉄道株式会社が設立、1985年3月31日限りで国鉄北条線は廃止され、翌日から継承された北条鉄道北条線が開業しました。

Dsc03102

Dsc03100
Dsc03098_20200712112901

車両は開業に合わせ3両のフラワ1985形DC(1985-1~3)が導入されました。富士重工業製ローカル線向けDC LE-CarIIシリーズで2輪軸、ワンマン運転向けの車両でした。同じく播州鉄道が建設し、似たような歴史を辿った三木鉄道ミキ180形も基本構造・性能はほぼ同じでした。
フラワは加西市の兵庫県立フラワーセンターに由来しています。
2000年から後継車フラワ2000形が代替導入され、2009年までに形式消滅しました。

Dsc03099_20200712112901

フラワ2000形はボギー台車のLE-DCシリーズで、(2000-1~3)の3両が導入されました。2両は新製車ですが、-3は三木鉄道のミキ300-104を同鉄道線の廃止後譲渡されたものです。

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2020年6月25日 (木)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 13 棚原ふれあい鉱山公園訪問 その7 カットボディ

柵原ふれあい鉱山公園の保存車両たち、最後は完全な車両ではありませんが、将来の展示公開に向けて整備中と思われるカットボディを2件、紹介いたします。

Dsc02837
2019/8/4 柵原ふれあい鉱山公園

最初はこの湘南2枚窓の車体です。

電車の世界で湘南2枚窓といえば元祖は国鉄クハ86形(1950年登場の2次車86021-から)から始まり、
1951年 東武5700系/京浜急行500形/小田急1700形 
1953年 京王2700形/京成1600形 
1954年 東急5000系/西武501系/阪神3011形/南海11001系/小田急2200形 
1955年 相鉄5000系/名鉄5000系/近鉄800系 
1956年 京急700形 
1957年 長野電鉄2000系/西鉄1000形 
1958年 遠州鉄道30形
1960年 福井鉄道200形
1961年 西武551系/富山地鉄10020形 
1962年 京王3000系/西武601系 
1963年 西武701系 
1969年 西武101系
1979年 西武101N系 
と思いつくままに挙げても30年近くに渡り、そのスタイルを継承した車両が登場していることがわかります。

気動車の世界では
1952年 国鉄 キハ44000形キハ44100形/島原鉄道 キハ4500形
1953年 国鉄 キハ44500形/夕張鉄道キハ250形→鹿島鉄道 キハ714形 同じく水島臨海鉄道→岡山臨港鉄道キハ7000
1954年 国鉄 キハ10000形等/東武 キハ2000形
1957年 加越能鉄道キハ120形→鹿島鉄道 キハ430形
1958年 同和片上鉄道 キハ310形
1960年 大分交通耶馬渓線 キハ600→紀州鉄道キハ600形/茨城交通 ケハ600形

機関車はやはりクハ86の影響なのか
1952年 EF58改良型(35~)
1953年 DD50
1956年 DF90
といった形式が登場しています。

ということでこの車両は赤字で示した岡山臨港鉄道の主力気動車だったキハ7000形だそうです。

1982年9月に撮影された現役当時の写真がこちらにあります。

714-840000 1984年 石岡~石岡南台 鹿島鉄道 714

714-030211 2003/2/11 石岡駅構内 714

岡山臨港鉄道は国鉄宇野線大元駅と岡山港駅を結んでいた鉄道で1951年8月1日に営業を開始し、1984年12月30日に廃止されました。キハ7000形は水島臨海鉄道で国鉄キハ10形が大量導入されるに当り、余剰となり入線しました。同線としては列車本数が削減された末期の主力車両として活躍しました。

夕張鉄道は現在は夕鉄バスとしてバス事業を行っていますがかつては函館本線野幌駅から室蘭本線栗山駅、夕張線鹿ノ谷駅を経て、夕張本町駅までを結ぶ夕張鉄道線を営業していました。キハ250形は北海道初の液体式気動車として導入された型式で1953年に新潟鐵工所製のキハ251が導入され、1956年に座席配置・窓配置の異なるキハ252形キハ252-254が導入されました。1971年11月に旅客輸送が合理化された際にキハ252,253が廃車となり、水島臨海鉄道に譲渡され、1974年4月1日に野幌~栗山間の旅客営業休止でキハ251,254が廃車され、関東鉄道に譲渡されました。251はキハ714形714、キハ254はキハ715形715となりました。

キハ252,253は1978年まで水島臨海鉄道でキハ303,304として活躍した後、岡山臨港鉄道に譲渡され、キハ7001,7002として1984年12月31日の同線廃止まで活躍しました。ともに美作市に保存されましたが、2012年2月19日に解体が決定し、キハ7001の車体はカットボディとして柵原ふれあい鉱山公園に保存されることが決まりました。

1958年、キハ252形の増備として片運転台方式のキハ300形(301・302)が増備されました。こちらも湘南顔でした。製造は全て新潟鐵工所でした。キハ300形2両は1968年10月から倉敷市交通局1970年2月から鉄道部門は水島臨海鉄道)に譲渡され、302は踏切事故で1975年4月に廃車となりましたが、301は1978年まで使用され、1979年6月30日からはキハ7003として岡山臨港鉄道で活躍しました。

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2020年6月 8日 (月)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その6 若桜鉄道の保存車両 12系客車

若桜駅で休む若桜鉄道の保存車両、最後はC12 167やDD16 7が牽引するためにJR四国から譲受した12系客車です。

12-190803

2019/8/3 12系客車3両 手前からスロフ12 6+オロ12 9+スロフ12 3

国鉄四国総局は民営化後のJR四国において利用者に楽しい列車の旅を味わって貰い、想い出に残る車両を目指し、欧風客車として50系客車を改造したアイランドエクスプレス四国を登場させました。全車両がグリーン車扱いで

1号車 オロフ50 1(旧オハフ50 2376) - 定員21人
2号車 オロ50 1(旧オハ50 2249) - 定員33人
3号車 オロフ50 3(旧オハフ50 2378) - 定員20人
4号車 オロ50 2(旧オハ50 2250) - 定員33人
5号車 オロフ50 2(旧オハフ50 2377) - 定員21人 

といった構成でした。この列車が好評であったため、第二弾として高松運転所に配置されていた波動用12系客車スハフ12形2両 (3・6)、オハ12形4両(5・6・9・10)の計6両をハイグレード化改造し、用途も全車普通車からグリーン車に変更されました。各車ハがロになり、オロ12 6・9は、固定窓で車内がカーペット敷きとなり、他の4両は座席がシートピッチ1400mm、2+1列配置、読書灯・足置き付きのリクライニングシートに取り替えられました。
これら6両のうち、オロ12形5・10は2009年四コチで廃車となり、残る4両は2010年四コチで廃車となりました。オロ12形5・10は東武鉄道に譲渡され、南栗橋車両管区に留置されています。オロ12形2両、スロフ12形2両が若桜鉄道に譲渡されました。

12-190803-2

スロフ12 3は傷みがかなり激しかったのですが青色のホント層を剥がし、錆止め下塗り剤を塗り、パテ、研磨、プラサフ塗装、本塗装を施しました。
オロ12 9、スロフ12 6は傷みの程度が浅く、錆のある部分の塗装のみが剥がされたうえでスロフ12 3と同じように塗装が施されました。
オロ12 6は既出のように隼駅に留置され、「ムーンライトはやぶさ」という愛称のライダーハウスとして使用されています。

いずれの車両も車籍はありません。

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2020年6月 5日 (金)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その6 若桜鉄道の保存車両 DD16 7号機

若桜鉄道の保存車両、今回はDD16 7号機です。

Dd16-7-190803-2

Dd16-7-190803


2019/8/3 若桜 DD16 7号機の塗装、若桜鉄道に入線してからは、短い第二エンド側の白帯がDD16のオリジナル塗装ではなくDE10のようにボンネット横に回る塗装だったようですが(写真)、昨年8月の時点では両エンドともにオリジナルの帯形態になっていました。

Dd16-7-190803-3
津山まなびの鉄道館にはDD16 304号機が保存されていました。300番台は両端に脱着式、単線用ラッセル式除雪ヘッド取付可能に改造されたもので、304号機は13号機からの改造でした。また青森港に係留されている青函連絡線八甲田丸の船内にはDD16 31号機が保存、展示されています。その他、まだ訪問してませんが北海道の三笠鉄道記念館に15号機、小樽市総合博物館に17号機、非公開ですが長野総合車両センターに302号機、福岡県直方市汽車倶楽部に64号機が保管されているそうです。

7号機は日本車輛で製造され、飯山線に投入されC12C56を置き換えました。JR化直前に廃車となり、国立の鉄道技術研究所構内で入換用に使用されていました。2012年12月20日に陸送により、若桜鉄道に搬入されました。こちらも登記上車両としては計上されていませんが、走行可能な状態に整備されており、運転体験ができます。

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2020年6月 4日 (木)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その6 若桜鉄道の保存車両 C12 167号機

今回からは若桜鉄道の若桜駅構内などで保存されている車両に関してです。まず最初はC12形蒸気機関車167号機です。

C12-167-190803-2
2019/8/3 若桜

この機関車、沖田祐作氏の機関車表のデータによると
1938-3-20 日本車輌名古屋工場 製番569 大阪局配属
1938-3米子
1945-8-31鳥取
1946-12-31?現在 鳥取
1946-10-19 加古川
1955-8-1現在 加古川
1970-5-7後藤工場全検
1972-3-31(4-4?) 奈良
1973-11-11 吉松(山野線)
1974-2-5 南延岡(日ノ影線)
1974-3-31 南延岡 休車
1974-6-12 南延岡 廃車
1974-11 貸与 兵庫県加美町 中央公民館に保存

と名古屋で産声を上げてから36年間、中国地方、近畿地方で活躍し、最後は南九州で終焉を迎えました。特に加古川線での活躍は終戦直後の1946年から1972年までと長かったため、南延岡で廃車後は加古川線に近い加美町からの請願で同町役場前に保存されるようになりました。

一方、若桜駅構内には1930年の開業から転車台、給水塔などの蒸気機関車用設備が残され、これらの施設の修復を続けてきた山根徹氏の活動を継承する「若桜プロジェクト」が2006年6月にNPO法人として発足しました。2006年10月22日には「若桜駅SL遺産保存活動」が立ち上げられ加美町に保存されていたC12167号機を誘致することになり、2007年8月8日に移送されました。

C12-167-190803-3
登記上は車両ではないものの、何とか動くように出来ないものかと運転に向けた整備が進められ、2007年10月14日、圧縮空気による公開試運転に漕ぎつけました。
さらに2015年4月11日には地方創生号(社会実験)として日中の若桜鉄道営業路線を線路閉鎖し、12系客車に案山子を乗せ、後述のDD16に牽引され若桜~八東間を往復しました。

2016年以降、5月1日は「恋の日」という語呂合わせで、C12167号機もピンクに塗装されイベントに登場するようになりました。実はこのピンク色塗装は2013年6月9日に智頭急行が線内の恋山形駅の駅舎、ベンチ、看板などをピンクに塗装したのが始まりで、駅構内には「ハート形モニュメント」「幸せ の鐘」などが設置され、全国から多数の夫婦・カップルが訪れ、今では“恋愛のパワースポット”として鳥取県 を代表する観光地にまで成長したことから、若桜鉄道でもC12167号機のピンク塗装が毎年5/1から5/8にかけて行われるようになったそうです。鳥取県としてもピンクを県のイメージカラーとして売り出しており、既にピンクのカレー、ピンクの醤油などが販売されているそうです。

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2020年6月 3日 (水)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その5 若桜鉄道で活躍中の現役車両 WT3300形

昨日のWT3000形に続いてWT3300形です。

Wt3301-190803
Wt3301-190803-2

Wt3301-190803_20200602183401

2019/8/3 若桜 WT3301

Wt3301-190803-2_20200602183801
車内の様子 WT3000形よりも近代的です。


2002年から2003年に施工されたWT2500形からWT3000形への改造工事で稼働車両が不足することを見越し、2001年に1両製造された形式です。イベント対応車両でもあり、オール転換クロスシートであり、カラオケ設備を搭載しており、車体中央部の座席6組を向き合わせることで会議スペースにすることも可能となっています。

主要諸元
軌間 1,067mm
最高運転速度 95 km/h
車両定員 94名(座席38名)
自重 29.0 t
全長 18,000 mm
車体長 17,500mm
全幅 3,188mm
車体幅 2,800mm
全高 3,950mm
車体高 3,725mm
車体 ステンレス
台車 空気ばね式 NP131D-2/NP131T-2
車輪径 860 mm
固定軸距 2,100 mm
台車中心間距離 12,400 mm
機関 新潟鐵工所製DMF13HZディーゼルエンジン
機関出力 243 kW(330 PS) / 2,000 rpm
変速機 液体式(TACN22-1610)
変速段 変速1段、直結2段
制動装置 DE1A
保安装置 ATS-SW

Wt3301wt3004-190803_20200602183601
WT3301とWT3004の併結 両車とも運転席は左側に寄せてあり、貫通路が確保されています。幌でつなぐため通り抜けも可能です。

Wt3301-190803-4

ステンレス車体で全長はWT3000形の18mより0.5m短い17.5mとなっています。客用扉はWT3000形の折戸式から引戸式となりました。

2016年3月20日から隼駅にちなんでスズキ製大型バイク・隼のラッピングが施されています。このときのラッピングはこちらの写真にありますが、私が訪問した昨年8月には赤系統のラッピングになっていました。

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2020年6月 2日 (火)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その5 若桜鉄道で活躍中の現役車両 WT2500形→WT3000形

若桜鉄道で活躍する現役車両はWT3000形WT3300形の2種類です。

Dsc02583
Dsc02593
2019/8/3 郡家→若桜はWT3300形単独でしたが、若桜駅でWT3004を連結して郡家に

最初は1987年に新潟鐵工所で4両が製造された現在のWT3000形です。製造時はWT2500形でした。ちょうど第三セクターに転換された際に準備された車両で両運転台、トイレ無し、セミクロスシートタイプの車長18m車両です。WTはW若桜、T鳥取に由来します。新潟鐵工所製の地方交通線用気動車シリーズにNDCシリーズがありますが、NDCでは初の18mタイプで、秋田内陸縦貫鉄道AN8800形を暖地向けにしたものとも言われています。

Dsc02609
Dsc02607  揺れのため写真がぶれていますがクロスシートの車内

主要諸元(→はWT3000形改造後のデータ)

軌間 1,067 mm
車両定員 116名 (座席59名)
自重 29.2 t
全長 18,500 mm
車体長 18,000 mm
全幅 2,998mm
車体幅 2,700 mm
全高 3,845 mm
車体高 3,600 mm
車体 普通鋼
台車 空気ばね式 NP120D/NP120T → NP134/NP134T
車輪径 762 mm
固定軸距 1,800 mm
台車中心間距離 13,000 mm
機関 新潟鐵工所製6H13ASディーゼルエンジン → 電子式燃料制御のDMH13HZ
機関出力 184 kW(250 PS) / 1,900 rpm  → 243kW
変速機 液体式(TACN-22-1100) → TACN22-1626
変速段 変速2段、直結1段
歯車比 2.73
制動装置 DE1A
保安装置 ATS-SN

Dsc02608
運転席

Dsc02605 若桜駅の車庫で休むWT3001

2002年から2003年にかけ、新潟鐵工所が若桜鉄道に出張し、WT2502を除く3両について、機関、変速機、台車の他、客室照明、自動放送装置、運賃表示装置、客用扉などを更新し、形式がWT3000形となりました。改造されなかったWT2502は2003年に廃車されました。番号はWT2502の分を考慮して、WT3001、WT3003、WT3004となりました。

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2020年6月 1日 (月)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その4 若桜駅

若桜線の旅、最後は若桜駅です。郡家を出発して約30分で到着します。

Dsc02585 2019/8/3 

19.2km 若桜 1面1線 1930年12月1日開業、駅の施設2008年に登録有形文化財に登録
若桜駅の場合、駅本屋、プラットホームのみならず
物置、灯室、旧西転轍手箱番所、旧東転轍手箱番所、諸車庫、機関車転車台、給水塔、流雪溝が登録有形文化財に登録されています。

Dsc02587
Dsc02588
Dsc02591 駅舎はなかなか風情のある木造駅舎です。

Dsc02589 駅舎の横には若桜鉄道の本社があります。

190803_20200603182201
登録有形文化財のプレート

1987年8月6日に設立、同年10月14日にJR西日本若桜線を転換し、若桜線を開業しました。開業して21年過ぎた2008年度末には転換時に積み立てられた赤字補填基金が枯渇することが明らかになり、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の規定に基づいてそれまで若桜鉄道が所有していた線路、駅施設等を若桜町および八頭町に譲渡、両町が第三種鉄道事業者として施設を保有管理、若桜鉄道が第二種鉄道事業者として車両や乗務員を保有し、運行する方式(上下分離方式、公設民営方式)に変更しました。
八頭町から年間5900万円の財政支援を受けてきましたが、2015年度の赤字額が1500万円となり、2016年度は八頭町が車両と燃料代を負担することになり、財政支援は年9900万円になりました。今後、老朽化した車両の修繕費などが加わり、財政支援は1億2000万円になる見込みのため、路線存続が危ぶまれる事態と報じられましたが、八東駅に交換設備ができたことで1日の運行本数がそれまでの10往復から15往復になり、果たして営業成績が好転するかはこの春からの状況に架かっていますが、そこに襲ったのがコロナウイルス蔓延による観光収入の激減かと思います。

次回以降の記事では若桜鉄道の車両、若桜駅に設置されている車両基地に停泊するC12 167号機DD16 7号機12系客車を紹介致します。

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2020年5月29日 (金)

2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 12 若桜鉄道の旅  その3 八東駅、徳丸駅、丹比駅

昨日に続き、

Dsc02565
9.8km 八東 1930年1月20日開業、2面2線 2020年3月14日のダイヤ改正から交換設備が稼働したようですが、昨年8月の時点で工事はほぼ完成していました。

Dsc02612
Dsc02611
手前が郡家方向、奥が若桜方向、左側の新設された線路には車止めが、ホームもほぼ完成していました。

なお、最初の写真の駅名標の後に見える貨車はワフ35000形35597で1938年から1942年にかけ910両された8トン積載2軸有蓋緩急車(65km/h)で製造時はワフ25000形でした。戦後の1955年に後継形式ワフ29500形が登場した際に執務環境を改善するため、1960年から1965年にかけて車掌室を拡大、ストーブの設置が行われ、貨物室は5トンに減少、走り装置も二段リンク式とし、運転速度は75km/hとなり、形式はワフ35000形になりました。1967年以降は電灯設備が追加され、床下に車軸発電機と電池箱が設置されました。1985年3月14日のダイヤ改正で車掌車の連結が廃止され、用途を喪失し、1986年までに全車廃車となりました。

Dsc02566

ワフ35597は廃車後、宇都宮貨物ターミナル駅に放置されていましたが、2011年に若桜線SL遺産保存会が購入し、八東駅に搬入、静態保存となりました。

Dsc02570
11.6km 徳丸 2002年3月23日開業 1面1線

Dsc02571
13.5km 丹比 1930年12月1日開業 1面1線 たんぴと読みますが、ぴで終わる駅名は日本では唯一だそうです。駅本屋とホームは2008年に登録有形文化財に登録

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