2024年9月の京都、嵐電と阪急沿線の旅 その33 神戸高速鉄道、走らせる車両を持たない準大手私鉄
神戸には神戸高速鉄道と神戸市高速鉄道があります。後者は神戸市営地下鉄の条例上の正式名称で、こちらは他の都市の地下鉄同様に車両も走らせている第一種鉄道事業者です。一方、前者は東西線7.2km、南北線0.4kmを運営し、阪急電鉄・阪神電気鉄道・山陽電気鉄道・神戸鉄道の4つの私鉄を連絡する鉄道として1968年に開業しました。路線のほぼすべてが地下線(トンネル)であることから「トンネル会社」とも呼ばれました。1987年に地方鉄道法が廃止され、鉄道事業法に移行してからは第三種鉄道事業者として位置づけられました。
2024/9/4 高速神戸駅 入口
太平洋戦争終結後の神戸市復興基本計画(1946年)で神戸市電が担っていた市街地輸送の高速化・大容量化を神戸に乗り入れる4民間鉄道会社を活用して実現したい神戸市の思惑と路線を延伸したい4私鉄の思惑を両立させる形で建設に向けた合意が成立し、1958年に神戸市が40%、乗り入れ4社が合計40%、地元財界(三越や関西電力、金融機関等)が20%が出資する第三セクターとして神戸高速鉄道が設立されました。運行形態は自社の車両を保有するよりも4社の車両が乗務員ごと乗り入れるのが合理的という判断のもと、駅や設備の建設・管理を行うスタンスをとりました。路線規模からして車両を保有するには車両基地の確保も必要となり、乗務員の養成にも時間を要することから、このスタンスが正解でした。
2024/9/4 高速神戸駅 ホーム
路線は神戸高速鉄道が第三種事業者として神戸高速鉄道が保有していますが、駅は第2種事業者の阪神電気鉄道・阪急電鉄の駅で、両者の共同使用駅です。駅番号は阪神のHS35となっています。ホーム有効長は8両編成分ありますが阪神方面(2・4番のりば)の停車列車は、阪神・山陽の6両編成(115 m)以下のため両端1両分ずつ(8両編成の1・8号車部分)は固定柵でガードされています。近鉄の車両はいません。1号線が阪急神戸高速線、2号線は阪神神戸高速線、3,4号線神戸高速線。
2023/8/29 新開地駅駅名標
2023/8/29 新開地駅 山陽電鉄の停車駅案内
路線は 西代駅~元町駅 5.0km 阪神神戸高速線
新開地駅~神戸三宮駅 2.8km 阪急神戸高速線 (新開地~高速神戸間0.6kmは阪急神戸高速線と重複)以上が東西線
新開地駅~湊川駅 0.4km 神戸電鉄神戸高速線 以上が南北線 ですが、1968年の開業時は山陽電鉄は西代以東を廃線とし、電鉄兵庫∼長田間の併用軌道を解消しました。また京阪神急行の三宮駅は頭端式ホームでしたが貫通式に改め、神鉄の湊川駅も同様でしたが、地上駅から地下駅に切り替えで乗り入れに対応しました。また阪急、阪神とも戦後しばらくの間、架線電圧が600Vの区間が残っていましたが、1968年までには1500Vに昇圧を完了しました。
経営改善のため、2009年4月には神戸市が保有する株式の一部を阪神阪急HDに売却、2010年10月には阪急神戸高速線:西代駅 - 新開地駅間 2.9km、山陽電気鉄道神戸高速線:元町駅 - 西代駅間 5.0km、阪急神戸三宮駅 - 高速神戸駅間 2.2kmの第二種鉄道事業路線が廃止されています。このため阪急神戸線の乗り入れは新開地までとなりました。山陽電鉄は西代以東の第二種事業者ではなくなりましたが、車両は阪神本線に乗り入れ、大阪梅田まで行っています。
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