2022年夏 名古屋遠征 JR東海 通勤車両の新しい顔 315系
この夏の名古屋遠征の話題、最初に取り上げるのはこの春のダイヤ改正で中央西線快速にデビューした315系です。JR東海はこれまで国鉄が設計した211系、213系の民営化後の製造、独自の設計による311系、313系の製造を行ってきましたが、315系は近郊形として導入された211系、213系、311系を置き換えるべく製造されたJR東海としては初めての通勤形電車となりました。
日本車輛が製造を担当し、車体は同社の次世代ブランド「N-QUALIS」が採用され、平滑な外板が特徴となっています。車体はオールステンレス製ですが、前面は事故時の修復を容易にするため鋼製となっています。
主要諸元
最高運転速度 130 km/h
設計最高速度 130 km/h
起動加速度 2.6 km/h/s
減速度(常用) 4.3 km/h/s
減速度(非常) 5.1 km/h/s
車両定員 133(クハ314形)139(クハ315形)156(中間車)
自重 クハ315-0:33.9t クハ314-0:34.5t モハ315-0:37.0t モハ315-500:34.9t サハ315-0:30.4t サハ315-500:31.0t
編成重量 273.6 t(8両編成)
全長 20,100 mm
全幅 2,978 mm
全高 4,020 mm
車体 ステンレス (前頭部のみ普通鋼)
台車 付随台車:C-T257 電動台車:C-DT69 タンデム式軸箱支持方式ボルスタレス台車
駆動方式 WNドライブ駆動方式
制御方式 SiC素子VVVFインバータ制御
制動装置 電気指令式(直通・回生・抑速)T車遅れ込め制御・耐雪ブレーキ
保安装置 ATS-ST・ATS-PT EB・TE装置
座席はオールロングシート、客室窓にはUVカットガラスが採用され、カーテンは省略されました。空調装置は国内の鉄道車両で初めてAIが使用されました。
現時点では8両編成7本(C1~C7)が神領車両区に投入されていますが、東海道本線、関西本線にも投入が予定され、2021年度から2025年度にかけ、8連23本、4連42本が製造予定とのことです。
2022/8/2 名古屋 315系C1編成 311系や313系を見慣れているとなにか「シンプル過ぎる」印象の顔です。 20m 3扉車のため扉間のシートはかなり長くなっています。
台車は付随台車:C-T257 電動台車:C-DT69 タンデム式軸箱支持方式ボルスタレス台車です。
315系8連はJR東海製造の在来線車両としては最長となる貫通編成です。
315系の投入によって神領車両区の配置は
211系5000番台4連トイレ付(K1,2,12~20),
5600番台低屋根4連トイレ付(K3~K11),
5000番台3連トイレ無し(K101~K117)の配置は変わらないものの、国鉄時代に製造されたクモハ211-1、-2を含む4連、K52,K51が廃車となりました。
313系では2017年3月の踏切事故で大垣車両区のY102編成が運用離脱し、1100番台4連、B6編成が大垣区に転属していたのが2020年5月に神領区に復帰しました。よって1000番台、B1~B3編成,1100番台B4~B6編成が揃いました。1300番台2連、B401~B408(ワンマン運転非対応),B501~B524(ワンマン運転対応)は変化ありませんが、1500番台、1600番台3連、B101~B107編成、1700番台2連、B151~B153編成は大垣区へ(後日、触れます)、そして8000番台3連、B201~B206編成が静岡区へ転出しました。
中央西線の電車、中津川以南は8連に集約され、JR東海の211系の中津川以北への進入はなくなりました。
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