愛知機関区のDD51形はDF200形200番台によって置き換えられましたが、DD51と同じDML61系エンジンを1基搭載した支線用、入換用ディーゼル機関車であるDE10形,DE11形はそれぞれ1966年、1968年から708両、116両製造され、老朽化がかなり進んでいます。
これらの置き換えを目的に2017年からDF200形とEF210形の技術を応用し、搭載資材を共通化し、開発。量産されているのがDD200形です。DE10形同様にセミセンターキャブ方式の車体となていますが、同軸は4軸でDE10形で問題があったA-A-A3軸台車はやめ、2軸台車のB-B配置とし、保守面を配慮しました。軸重は14.7tでDE10の13t、DE11の14tとほぼ同じとなっています。最高速度は110km/hです。
駆動系はDF200と同様のディーゼル・エレクトリック方式で発電用にV型12気筒30.48l、コマツ製SAA12V140E-3型エンジン(EDML30Z)を搭載し、FDM303型出力1112kVA主発電機と直結しています。1エンド側にエンジン、主発電機、主電動機送風機、冷却水熱交換器を搭載、2エンド側に補助電源装置、主変換装置(インバータはハイブリッドSiC素子)を搭載しています。
運転台はDE10形やHD300形同様、横向き対面式のレイアウトが採用されています。入換作業時の誘導に当たる操車担当者の作業性を向上させるため、車端部のステップの大型化や手すりの塗り分けなどが行われています。
2017/11/12 新川崎 甲種回送後、新鶴見機関区内で休む901号機
2017年6月29日に試作機901号機が川崎重工兵庫から新鶴見機関区に甲種回送されました。同年8月21日に東京貨物ターミナル~西湘貨物駅間で公式試運転を実施、さらに10月から11月にかけ電機とコキを使用した性能試験が行われ、東北本線、石巻線、仙石線でも性能試験が実施されました。
2019年8月27日に量産1号機が稲沢駅に甲種回送され、DE10形を置き換える形で運用に就き、2022年4月1日の時点で23号機まで製造されています。書類上の配置は全機、愛知機関区ですが
301-304 東北本線・石巻線・仙石線:仙台貨物ターミナル - 小牛田 - 石巻 - 石巻港
311-313 信越本線:焼島 - 新潟貨物ターミナル
横田基地線:拝島 - 横田基地
321 新湊線・氷見線・あいの風とやま鉄道線:高岡貨物 - 高岡 - 富山貨物
321 高山本線:速星 - 富山
331,332 鹿児島本線:北九州貨物ターミナル - 西小倉
341 関西本線 四日市入換
351 東海道貨物支線 浜川崎、安善入換
361 岡山タ-東水島 と北海道と四国を除く各地に常駐し、仕業に就いています。
2022/8/2 清洲 DD200-22号機
JR貨物以外にもJR九州が熊本車両センターの入換用に、京葉臨海鉄道、水島臨海鉄道などが導入しています。

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