2023年 北九州旅行 その41 2018年に登場した821系電車
JR九州では老朽化した415系鋼製車の置き換えとして日立製作所が製造を担当した821系を2018年から導入しました。当初は2025年まで導入が続けられる予定でしたが整備予算が140.4奥円から54億円に減額されたため、2022年3月で導入は完了となり、3両編成10本の導入となりました。
主回路システムに811系1500番台で採用されたフルSiC-MOSFETを使用することで消費電力量を415系と比較して70%減とし、主変換装置やSIVの冗長性を高めることで安全、安定輸送を確保しました。
車体は817系同様の大型アルミ中空トラス形材を利用した ダブルスキン構造で外装はアルミヘアライン仕上げとし、塗装工程の省略のためガラスコーティングとしました。前面構体は 鋼製で前部標識、後部標識にLEDライトを採用し、前面の縁取り部分にもLEDライトが搭載されています。
主要諸元
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.0 km/h/s
減速度(常用) 4.2 km/h/s
減速度(非常) 4.2 km/h/s
編成定員 407人
車両定員 132人(Mc)
148人(T)
127人(Tc)
自重 36.5 t(Mc)
25.9 t(T)
31.2 t(Tc)
編成重量 93.6 t
全長 20,000 mm
全幅 3,024 mm
全高 4,087 mm
(パンタ折り畳み高さ 4,300 mm)
床面高さ 1,125 mm
車体 アルミニウム合金(A-train)
台車 軸はり式台車
DT410K・TR410K
主電動機 かご形三相誘導電動機(全閉式)
MT406K形
主電動機出力 150 kW
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 14:91=1:6:5
編成出力 150 kW × 4= 600 kW
制御方式 交流回生付きPWMコンバーター+フルSiC素子VVVFインバータ制御
制動装置 回生・発電併用電気指令式空気ブレーキ
直通予備ブレーキ
応荷重付き
保安装置 ATS-DK、EB、乗務員無線、防護無線
821系 編成表
系列の記号はUが与えられ、新製当初は南福岡に配置されましたが、2022年9月に全10編成、熊本に転属となりました。
2023/5/31 小倉 U003編成
2023/5/31 門司 U005編成
2023/5/31 小倉 U010編成
前面の縁取りのLEDライトのために「イカ釣り船」というあだ名も付いているとか。
個人的には前面、オールブラックのスタイルは少々やり過ぎではないかとも感じます。
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