2017年8月の愛知・三重旅行では近鉄四日市駅側のホテルに宿泊し、近鉄四日市駅、JR四日市駅の両方を利用する機会がありました。
三重県の市町村の人口ランキングで1位なのは311,089人の四日市市で、県庁所在地の津市は280,016人で二位です(2015年国勢調査データ)。面積では津市が711.11㎢でトップ、四日市市は206.44㎢で11位です(2016年10月1日のデータ)。
1890年12月25日、関西鉄道が柘植駅から延伸した線の終着駅として現在のJR四日市駅が開業しました。1894年7月5日には桑名まで路線が延伸され、中間駅となりました。この辺の鉄道は名古屋から延びたのではなく、西から延伸してきたことが注目点です。
1907年10月1日、国有化され、1909年10月12日、線路名称が制定され、関西本線所属の駅となりました。
1915年12月25日、四日市あすなろう鉄道の歴史でも出てきましたが、三重軌道が四日市~諏訪駅間を開業します。
1916年3月3日、四日市鉄道四日市駅~諏訪駅間が開業(近鉄湯の山線の前身)
1922年3月1日、伊勢鉄道 新四日市駅を開業、10月1日、四日市駅に改称
Yahoo地図の上に四日市駅のwikipediaにある旧線の様子を書き加えて作成しました。
かつては三重軌道も伊勢鉄道も関西本線の四日市駅に乗り入れる路線を持っていましたが、急カーブが多いことなどから1927年頃から相次いで廃止されてゆきました。
2017/8/4 JR四日市駅 駅舎
駅名標
昭和50年代の駅舎風景のJR四日市駅
2009/3/23
駅舎と乗降ホームの間は跨線橋で結ばれており、その下には非電化の着発線が5本通っています。跨線橋に駅名が記入されているのは伊勢市、津、亀山などこの辺りの多くの駅で見ました。乗降ホームは伊勢鉄道の分を含めて1面3線です。
2011/12/25 DE10 1546号機による入れ換え
DE10の右手奥に貨物駅があります。
また駅舎と反対側も多くの線路が敷かれ貨車の検修庫のような建物もあります。
伊勢鉄道のホームから駅舎と跨線橋を見た風景
かつての長大編成列車時代の名残か、伊勢鉄道のホームは跨線橋から50m以上離れた場所にあります。
貨物がメインで旅客に関しては昔ながらの施設をそのまま使って今日に至っているという感じの駅です。
近鉄四日市駅
一方、2キロ程西方に位置する近鉄四日市駅は県内1位の乗降客数を誇る三重県最大の駅です。
この駅の歴史は上の地図の諏訪駅を嚆矢とするようで、1956年国鉄四日市駅への乗り入れを廃止し、諏訪駅を現在の近鉄四日市駅に移転し、近畿日本四日市駅に改称したのが始まりでした。
その後、近鉄が三重電気鉄道などを合併し、1970年には近鉄四日市駅と改称されました。1974年7月3日、高架化が完成し、現在の形態となりました。
高架線上には電留線もあり、名古屋方面、伊勢中川方面の電車の滞留場所になっています。
島式ホーム3面6線で地上11階、地下1階の駅ビルに隣接しています。
近鉄は関東の私鉄とは違って独自のキオスク営業グループを持たないのか多くの駅のホームにコンビニのファミリーマートを見かけました。
特急券券売機、近鉄四日市駅は名阪甲特急の一部列車以外、名伊甲特急が通過する以外は全ての特急が停車する駅で、観光列車「しまかぜ」も停車します。最近は私鉄の多くの駅で見かける特急券の券売機、名古屋までの特急料金は510円でした。
近鉄四日市駅の乗降客数はJR四日市駅の8倍とのことです。

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