San Diego Lindbergh空港でのSpotting 27 Delta MD-90-30
昨日のアメリカ大統領選挙、6月23日のイギリスのBREXITになった国民投票結果にも増して、世界を驚かした結果ではなかったでしょうか。
民主党と共和党の2人の候補、ビル・クリントン大統領のファーストレディであり、弁護士、NY州選出上院議員、さらに国務長官まで務め、これまでのアメリカ大統領と較べても遜色のない経験をもったヒラリー・クリントンが突然登場した知性も品格もない不動産王に政治の世界での勝負で敗れるというのも、常識的に考えれば、信じがたい事実かと思います。
トランプ氏の選挙戦での主張、さらにこれまでの政治に関する経験のなさから考えて、果たしてこれからの世界情勢がどうなってゆくのか、総理大臣が代わっても官僚体制があって行政の流れがリジッドな(良くも悪くもですが)我が国とは違い、政権が代わればホワイトハウスのSTAFFをはじめ、行政を担当するメンバーが総入れ替えとなるアメリカはこれからどうなるのか、非常に心配であります。
第一次世界大戦後のドイツにおいて、賠償金負担によるインフレなどで人々の不満が鬱積し、ナチスドイツの台頭を許した時代の再現でないことを祈るばかりです。
日本は1949年の夏、あの下山事件が起こった頃から、占領国アメリカの言いなりの状態でこれまでやってきましたが、これを契機に政治的に素人のホワイトハウスと主張すべきことは主張する姿勢で向き合ってゆく、あらたな日米関係を構築する良いチャンスではないかと思います。沖縄の基地の問題にしても思いやり予算や、米軍の駐留の問題などこれまでどう考えてもおかしな政策を一挙に解決できるチャンスではないでしょうか。
さてSan Diego Lindbergh空港でのSpotting、今回はDelta AirlinesのMD-90-30です。
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マクドネル・ダグラスMD-90はダグラスDC-9から発展したMD-80をさらに近代化したナローボディ機で、1989年11月に開発がローンチされ、1993年2月に初飛行、1995年4月にDelta航空で初就航しています。
2000年10月、納入分までの116機が製造されました。キャパシティは2クラス仕様で153席、モノクラス仕様で172席でした。エンジンはV2500シリーズのV2525-D5が搭載されています。
わが国でもJASが1996年から導入し、黒沢明監督の7種類の黒沢レインボー塗装で有名になりました。当時は私も羽田や地方の空港で積極的に旅客機の写真を撮っていましたので、16機全機を撮影しました。余談ですがあの頃はJA8000番台のレジから現行方式のレジに代わるころで、忌み嫌われて空き番になっていた4で終わる8000番台がJASのMD-90にアサインされたのを憶えています。そのJASのMD-90もJALとの経営統合で引き継がれましたが、2013年3月末で全機退役したそうです。
マクドネル・ダグラス社はMD-90に続き、100席クラス(2クラス106席、モノクラス117席)の短胴バージョンとしてMD-95が1995年10月にローンチされましたが、途中でボーイングに吸収合併されたことで、こちらはBoeing 717としてデビューしました。
Delta航空は16機の新造機を手に入れ運航していましたが、ノースウエスト航空との経営統合で同社が運航していたDC-9の後継機材として、世界中の航空会社から中古のMD-90を入手し、現在世界で運行されているMD-90 75機のうち、9割に相当する65機を保有運航しています。こうすることで新造機を購入するより、コストが10億ドル以上節約になっているそうです。かつてJASが購入した16機もすべてDelta航空が購入したそうです。
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