2024年7月 2日 (火)

事故にて廃車、代替製造され復活した車番と編成 その2 JR東日本 E531系

JR東日本の常磐線中距離用E531系の中にも事故で廃車になった車両があります。

E531-k417-171016_202407010841012017/10/16 我孫子 偶然撮影していたクハE531-17(2006年8月17日、総合車両製作所新津事業所にて竣工) この写真から初代のランボードは乗務員室扉上位までであったことが分かります。

2021年3月26日未明、土浦~神立間の線路際フェンスを突き破って線路内に侵入、立ち往生していた乗用車に1269Mとして勝田に向かっていたK417編成が衝突、先頭だったクハE531-17が脱線、炎上する事故が起きました(詳細はこちらの記事)。この事故でクハE531-17は2022年2月9日付で廃車、解体となりました。

E531-k417-220430 2022/4/30 馬橋 クハE531-9を組み込んで走るK417編成

9号車から1号車までのK417編成はK409編成からクハE531-9を借り、定期検査(装置保全)と機器更新工事を受け、2021年8月5日、営業運転に復帰しました。K409編成も2021年8月、付属5両K461編成のクハE531-1011を借用して運用に復帰しましたが、2022年3月24日、クハE531-1011がK461編成に戻されたため、長らく10号車抜きの状態で勝田車両センターに留置されていました。

2023年10月、K409編成は郡山総合車両センターに配給輸送、一時は川崎駅で脱線転覆したE233系1000番台(ウラ177編成)のように編成全部が廃車解体かと思われましたが、そうではなく定期検査(装置保全)と機器更新工事が施工されました。

一方で二代目となるクハE531-17は総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所で2024年1月末に竣工、2月1日未明に出場、郡山まで甲種回送され、K409編成に組み込まれました。これで二代目クハE531-17とK409編成9両の検査周期は揃うこととなり、同編成は2024年3月14日から営業運転に入りました。

E531-k409-240625-2

2024/6/25 東京 
代替新造された二代目クハE531-17を組み込んで運用に就いているK409編成 よく見ると10号車だけ新しいことが分かります。手前に見えている信号炎管はK453のもの

E531-k409-e53117-240625-2 2024/6/25 東京 二代目クハE531-17 初代-17に較べランボードが延長されていること、編成表記はK409であることが分かります。

E531-k409-e53117-240625-6 2024/6/25 品川 二代目クハE531-17 信号炎管が無いことがわかります。

E531-k409-e53117-240625-22 2024/6/25 東京 車体番号は同じ-17

E531-k409-e53117-2406252024/6/25 品川 製造はJ-TREC 2024 横浜と表記

検査周期上、K417編成、K409編成、いずれの10両ともに現在の状態で検査周期が一致し、クハE531-17の編成表示シールもK409となっていることなどからクハE531同士の交換は今後しばらくは無いものと思われます。

また昨日の313系の例とは異なり二代目クハE531-17は2024年製の新造車両となっており、形態的には1962年の三河島事故を契機に導入された車両用信号炎管が省略されていること(防護無線装置の拡充による)、ラジオ受信アンテナの廃止、ランボードが前面FRP部分手前まで延長、といった屋根上の変化が見られ、さらに車側灯がクリアレンズになった点も変化のひとつです。

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2023年10月23日 (月)

E531系 K426編成に「茨城デスティネーションキャンペーン」の大型HM

いばらき観光キャンペーン推進協議会とJRグループは2023年10月1日から年末まで「体験王国いばらき」をキャッチコピーに茨城デスティネーションキャンペーンを行っており、その一環として、E657系5編成をE653系リバイバルカラーにラッピングし、1,9号車にはキャンペーンのロゴを掲示しています。さらにE531系K426編成(現時点での10連 最終編成)には大型のHMを掲出しています。

私も先日、馬橋でE657系K3編成を狙っていた際に偶然見かけました。

E531-k426-hm-231016 2023/10/16 馬橋

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2023年4月24日 (月)

「赤電」になったE531系、K423編成を田町にて撮影

JR東日本勝田車両センターに配置され常磐線で活躍するE531系のなかでK423編成、10連は2015年3月上野東京ライン開業に伴う運用増でJ-TREC横浜事業所で製造され2014年9月30日に竣工しました。

同編成は2023年2月22日、指定保全検査のため郡山総合車両センターに入場し、3月23日同センターを出場しました。同編成はK451編成に次いで10連版赤電ラッピングを施されての出場となりましたが、赤電化されたのは両前頭部のみで、先頭車側面、中間車のラッピングは勝田車両センターで行われることになりました。
2023年4月15日、土浦運輸区で、3月28日に郡山を出場したK451編成とともに「赤電15両編成撮影会」に展示された後、同日K423+K451の赤電15両による営業運転に投入されました。

その後はK423編成は主に高萩以南の運用、K451編成は水戸線および水戸以北運用に入っており、両編成の併結運用は無いようです。

4月20日木曜日、K423編成はA4運用:尾久~回325M~上野~325M~水戸~1152M~品川~1157M~土浦~1174M~勝田~
と午前中は10連単独運用だったので、品川発着のタイミングを狙って田町で撮影することにしました。

E531-k423-230420-2

E531-k423-230420-72023/4/20 田町 1152Mで品川に向かうK423編成

E531-k423-230420-21

E531-k423-230420-29 2023/4/20 田町 折り返し1157Mで勝田に向かうK423編成

数分おきにやってくる京浜東北線南行に被られないかヒヤヒヤの撮影でしたが何とか切り抜けられました。

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2022年4月27日 (水)

E531系 クハE531-17の廃車

鉄路を走行する鉄道車両、例えどんなに新しくても自然災害に巻き込まれたり、踏切事故等で大きく損傷したりして、廃車になることはしばしばあります。常磐線、水戸線、東北本線、上野東京ラインを活躍の場とするE531系においても2005年の登場以来、何度か踏切事故等による被災を経験してきました。

2021年3月26日,午前0時8分頃、パトカーの追跡を受け、逃走中だった自動車が道路脇の塀に衝突後、勢い余って線路際のフェンスを突き破り、常磐線土浦~神立間の下り線路に侵入、線路内で立ち往生したところに品川発勝田行最終1269M、E531系(K417編成)10両編成が衝突、先頭車両が脱線、自動車の燃料に引火したためか自動車と先頭車両が炎上する大事故となりました。

電車の乗務員と乗客にケガはありませんでしたが、事故により電車は立ち往生、乗客は徒歩での移動を強いられ、その時間帯、付近を走行中の旅客車両は上下線ともバスでの代行輸送となり、夜明け以降も半日ほど土浦~羽鳥間で運転が見合わせられました。

衝突事故直前に運転者が車を乗り捨てて逃走していること、自動車のナンバープレートは当該車の登録ではなかったこと、さらに前年6月で車検切れだったことも判明し、茨城県警は道路交通法違反、道路運送車両法違反で運転していたベトナム国籍の26歳工員を逮捕、さらに電汽車往来危険転覆などの疑いで再逮捕しました。

現場の自動車は現地解体、E531系編成は自走回送され、26日、午後5:50頃、常磐線は全線で運転を再開する事態となりました。まさにJR東日本としてみれば、たまたま線路付近で行われた大捕り物の末、線路内に侵入した自動車に運悪く通過しようとした最終電車が衝突するというとんでもないもらい事故となりました(以上、情報はこちらから)。

E531-k417-131223-2 2013/12/23 友部 K417編成 手前がクハE531-17

E531-k417-171016 2017/10/16 藤代 事故の現場写真ではちょうどこの客用扉前の部分が大きく焼損しています。

この事故でK417編成の下り方先頭車クハE531-17は運転室から第一乗客用扉までの前頭部が大きく焼けました(現場の写真はこちらに)。

K417編成は2006年8月17日、新津車両製作所で1,2,3,7,8,10号車に相当する6両クハE530+モハE530/531x2+クハE531が竣工、10連化までは営業運転に入らず、2007年1月29日に4,5車にグリーン車サロE530/531、6,9号車にサハE530-2015,サハE531-2006を組み込み、10連化されました。

事故後、K417編成は2021年4月8日から、K409編成のクハE531-9を下り方(仙台方先頭車)として組み込み、K409編成は同年8月5日まで9連で営業運転離脱状態となっていましたが、K461編成のクハE531-1011を連結して、10連となり営業運転に復帰しました。しかし、2022年3月30日にクハE531-1011は編成から外され、9連状態に戻され、営業運転から離脱しました(情報はこちらから)。

事故で被災したクハE531-17は2022年2月9日付で除籍となり、2月中旬には解体となったそうです。E531系に関しては最近も新造されていますのでかつてE233系0番台青661編成の3両が踏切事故で廃車され、同番号の車両が製造されたように数年後にクハE531-17の2代目が製造されるかもしれません。E233系1000番台177編成のように先頭2両の損傷で1編成10両が実働4年で廃車となったケースもありますが、交直両用車両であるE531系の場合は製造コスト等も考慮すれば、営業運転から離脱している9両のことも考慮すれば代替新造があるようにも思えます。

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2022年1月 4日 (火)

E531系 K451編成 「赤電」ラッピングを撮影に勝田まで

明けましておめでとうございます。
2012年10月に開始した拙Blogも今年で10年目に突入となりました。相変わらずのコロナ禍で再び新規感染者数が増加傾向にある今日この頃ですが、この冬もコロナに負けず頑張って行きたく思います。

さて、昨年11月にデビューした勝田車両センター操業60周年記念のE531系赤電ラッピング編成(K451)、今年1月からが品川まで顔を出すとのことですが、水戸線・常磐線限定運用のうちに是非撮影しておこうと思い、12月29日、18切符を利用して水戸方面に向かいました。当初は何の情報も無しでしたが、そういえばTwitterに情報があるかもということで、サーチすると、当日はワンマン対応車限定のA1051運用に入っていることが分かりました(運用パターンはこちらに)。

小山        水戸 勝田     高萩            いわき             原ノ町
6:14   722M     4:53
6:27   725M     8:04
          8:38   539M  9:36
         10:39    542M     9:43
                       11:10                         551M       12:38
                                                                      15:58     681M    16:28
                       18:32                                680M                        16:26
                       18:40                                691M                        21:36


新小平から武蔵野線、新松戸で常磐緩行線、柏で常磐線土浦行き、土浦で勝田行と乗り継ぐと水戸には10:28に到着できるので水戸に10:39に到着する542Mを撮影可能なことが分かりました。

Dsc07451
Dsc07453
Dsc07454
Dsc07459_20220103075301 2021/12/29 水戸
542Mとして到着、折り返しいわきまでの551MとなるK451編成

水戸駅に長時間停車する土浦からの549Mに再び乗車し、勝田までゆき、勝田駅南側の「市毛街道踏切」先から551Mを狙いました。

Dsc07471
Dsc07472 2021/12/29 水戸~勝田間 市毛街道踏切付近にて

明日以降の記事では常磐線の401系、403系、415系について振り返ってみようと思います。

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2021年12月28日 (火)

2021年12月14日、ふらっと小山まで その2 水戸線、E531系3000番台

12月14日に小山駅を訪れた理由は11月5日から勝田車両センター操業60周年記念で2021年11月5日から2023年3月末までの予定で走り出したE531系K451編成赤電ラッピング」にもしかして遭遇できるかなと思ってのことでした。2021年内は「水戸線全線と常磐線・友部 - 原ノ町駅間の限定運用」とのことで目撃情報もないままの小山行でしたが、案の定、遭遇できませんでした。

その代わりと言っては何ですが、久しぶりに2015年10月から登場した3000番台を数編成見ることが出来ました。

Dsc07314


Dsc07315

Dsc07317

Dsc07316

2021/12/14 小山
737M(小山9:07発勝田行)に充当された編成はK551編成で、宇都宮方がクハE530 -5001、原ノ町型がクハE531-4001でした。

Dsc07328 4621Mは勝田から黒磯以北運用への送り込み回送列車で小山駅16番線に入線します。

Dsc07343_20211227140501

1738M(下館9:10発、小山9:36着)はK556編成でした。

Dsc07353
そして黒磯以北運用から勝田に戻る4626MはK552編成でした。

2021年3月13日のダイヤ改正から水戸線全列車、常磐線友部~勝田間の水戸線直通列車ではワンマン運転が開始されており、

Dsc07321写真のように各車両には外部モニター用のテレビカメラが設置されています。

2021年の記事も今日で最終です。お付き合いいただき、ありがとうございました。
新年は4日から始める予定です。皆様、良いお年をお迎えください。

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2021年5月 7日 (金)

決定版であるためなのか製造期間が長いE531系

JR東日本が2005年から製造しているE531系、それまで常磐線・水戸線で運用されていた403・415系を置き換え、また2005年に開通したつくばエクスプレスへの対抗として2005年3月から投入されていますが、直流区間の通勤車両がE231系、E233系、E235系と進化する中、交直流区間の通勤車両として

2006年 10連13本 5連16本 6連9本 バラ16両 計280両
2007年 10連22本 5連16本      グリーン車組み込み  
2010年 10連22本 5連18本
2014年 10連23本 5連19本      上野東京ライン開通準備 基本編成1本 0番台5連1本
2015年 10連23本 5連28本      415系1500番台置換え 0番台5連6本、3000番台3本
2016年 10連23本 5連29本      415系1500番台置換え 3000番台1本
2017年 10連26本 5連34本      上野東京ライン開通準備 基本編成3本 0番台5連2本 黒磯構内直流化3000番台3本  
2019年 10連26本 5連36本      常磐線全通用 0番台5連2本
2020年 10連26本 5連40本      ワンマン化改造予備、機器更新予備 0番台5連4本
計460両
このように長期にわたり増備され、しかもそのすべてが勝田車両センターに配置されています。

Dsc03693_20210506161201 2021/5/1 我孫子

Dsc03691
今回、我孫子で昨日の記事に登場したE231系スカ色編成を待つ間に2020年3月製造のK482編成に遭遇したので記事にまとめました。

Dsc03692_20210506161301 2020年製造組はK480~K483の4編成で、外観的特徴として乗務員室ドア上にE131系などにも見られる外部モニター用のカメラが搭載されています。

Dsc03688 この列車の基本編成はK421編成、2006年9月25日竣工でした。

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2017年12月28日 (木)

黒磯~白河へ 東北本線の輸送体系の変化 その5

昨日の新白河駅に続いて今回は白河駅です。

171216_2 2017/12/16 白河駅駅舎

明治20年(1887年)8月19日、日本で101年ぶりに皆既日食が起こるため、米国アマースト大学のデビッド・ペック・トッド博士を中心とする観測隊が来日し、白河の地で観測を行うことになりました。時の明治政府も国家事業として取り組み、観測隊の支援や観測機材、さらには一般の観望客の輸送のため、当時上野から黒磯までだった日本鉄道の路線を突貫工事で白河まで開通させたそうです。
ということで白河駅は1887年7月16日に開業しました。

日食の当日は臨時の汽車も通常の3倍運行され、往復の汽車賃は半額となり、白河は千人を超える見物客を迎え、おおいに盛り上がったそうです。しかし、観測所(当時は司天台と仮称)の観測隊にとっては曇天、雨天で皆既日食は写真でも肉眼でも観測できなかったそうです(122年前の白河日食のサイトより)。

1916年10月8日には白河駅を起点として白棚鉄道が磐城棚倉(現、水郡線の駅)まで開業しました。1920年10月10日、白坂~白河間が経路変更で移転となりました。1938年10月1日、白棚鉄道は国に借り上げられ、1941年5月1日、国有化されました。1944年12月11日、白棚線は不要不急路線に指定、営業が休止されました。

1959年7月1日、黒磯~白河間が交流電化されました。このときに交流電気機関車ED71形が登場しました。

白河の地は白河の関が設けられたように奥州地方への出入り口として要衝であり、江戸時代白河藩は奥州外様大名の抑えの役割を担っていました。

171216_2_2
駅からは阿武隈川と谷津田川の間に位置する小峰城が見えます。この城は鎌倉時代後期から南北朝時代の武将結城親朝により、1340年に築城され、白河結城氏から会津領での蒲生氏、上杉氏、蒲生氏、江戸時代には丹羽氏、榊原氏、本多氏、奥平松平氏、越前松平氏、久松松平氏、、阿部氏の時代を経て慶応4年、戊辰戦争白河口の戦いで焼失、落城しました。7家21代の城主交代があった城としてユニークな城だそうです。1873年の廃城令では存城となりましたが、城郭は曲輪・土塁・石垣・水堀を残すのみとなり、1991年に本丸跡に三重櫓(天守に相当)、1994年に前御門が当時の史料に基づいて復元されました。2006年4月6日、日本100名城(13番)に選定されました。

171216 今の季節、駅前からは雪を頂いた那須連山を見ることができます。

ちなみに1887年の皆既日食の際にアメリカ・アマースト大学の天文学者D・P・トッド博士らの一行は小峰城の西側城壁最上段に主力観測設備の40フィート水平カメラを据えたそうです。白河での観測は生憎の悪天候で失敗に終わりましたが、同じころ、内務省地理局測量課長兼中央気象台長・荒井郁之助の一行は新潟県で観測を行い、こちらは日本でただ一か所、専門家の観測地として観測に成功したそうです(こちらのサイトの情報より)。

E5313000_k551_171216_9 白河駅の電留線で夕刻まで休むE531系3000番台K551編成

白河駅横の線路はE531系の留置のみならず、

Eh50055_171216_2
東北本線下り貨物列車の退避にも使われています。

171216_3
通路にはこういった広告もありました。

171216_4
駅舎内部は広々としており、

171216_5

列車の運行情報などがリアルタイムで表示される装置もありました。

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2017年12月25日 (月)

黒磯~白河へ 東北本線の輸送体系の変化 その2

東北本線、黒磯~新白河間の輸送体系の変化、2017年10月14日のダイヤ改正から新たに設定された黒磯~新白河間の折り返し運用

勝田車両センター配置のE531系3000番台の運用(こちらのサイトを参考にしました)と照らし合わせながら、宇都宮、黒磯、新白河、白河で撮影したE531系の写真を合わせてみました。E531系が早朝と夜の部を担当しているのに対して、昼は郡山センターのキハ110系が担当しています。

E531系3000番台限定の東北運用が設定されています。

東北1運用
勝田からは常磐線~水戸線運用736Mで小山まで
勝田7:26~友部7:51/7:52~小山9:06
小山(9:26発)から東北本線に入り、回4621Mで宇都宮へ、宇都宮でしばし休憩の後、

E5313000_k556_171216_2 2017/12/16 13:38頃 宇都宮
小山から黒磯への回送の途中、宇都宮で一旦、休憩するE531系3000番台K556編成

宇都宮から回4643Mで黒磯へ

黒磯発16:22の4143Mから旅客運用に入り、新白河着16:46、折り返し4142M~4147M~4146M~4151M~4150M~4155Mで白河へ

夜間は白河で留置(東北1運用

E5313000_k551_171216 2017/12/16 黒磯 9:00頃
朝の最後の上り運用で黒磯に到着するE531系3000番台K551編成

E5313000_k551_171216_2 2017/12/16 9:32頃 新白河に到着したK551編成 すでに表示は回4131Mに
通常の折り返し運用の場合は7番線に入線しますが、この後、白河まで回送されるため8番線に入線

E5313000_k551_171216_11 2017/12/16 9:41頃、白河に向けて出発するK551編成

E5313000_k551_171216_3 2017/12/16 10:20頃 白河

白河に到着後、ホーム横の留置線で休むK551編成

翌朝(東北2運用
白河発5:20の4120M~4123M~4124M~4127M~4128M~4129Mで新白河到着後、白河まで回送(留置)、再び新白河まで戻り、22:26発の4154Mで黒磯へ

夜間は黒磯で留置(東北2運用

翌朝(東北3運用
黒磯発5:40の4121Mで新白河へ、4122M~4125M~4126Mで黒磯8:03到着

E5313000_k554_171216_2 2017/12/16 8:29頃 那須塩原~黒磯間
633Mの車内から東北本線運用を終えて回4626Mで小山に向かうE531系3000番台K554編成を撮影

黒磯から回4626Mで小山へ、741M小山発10:08~友部11:11/11:13~勝田11:45入庫
勝田17:12~566M~水戸17:21/17:35~573M~いわき19:10/19:55~580M~水戸21:35/22:14~勝田22:20(東北3運用

と3編成を使用した3日間の運用となっています。

一方、新白河9:54発の4130D~4133D~4132D~4135D~4134D~4137D~4136D~4139D~4138D~4141D~4140D~4145D~4144D~4149D~4148D~4153Dまでは1編成のキハ110系気動車2連でまかなわれていると思われます。

111102_171216_0 2017/12/16 9:37頃 新白河
4129Mの新白河到着と同じ頃、郡山から回送されてきたと思われるキハ111,112-102編成

通常の折り返し運用では手前の7番線が用いられますが、北から回送されてきて黒磯に向かうため、6番線に入線したものと思われます。

112102_171216_21
112102_171216_22 2017/12/16 10:50頃
4133Dとして新白河に到着するキハ111,112-102編成

この運用形態を見ていて、疑問に感じたのはなぜE531系単独では無く、キハ110系をも加えて運用しているのかということです。

白河での昼の留置や宇都宮での留置はなんのためか、E531系3000番台は7編成も製造されており、車両数の不足や切迫が理由とは思えません。あるいは車両ではなく、乗務員の頭数が不足しているのでしょうか。

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2017年10月13日 (金)

JR東日本の10月ダイヤ改正 常磐線関係

2017年10月14日にJR東日本はダイヤ改正を実施し、上野~東京ラインを通じて品川に乗り入れる常磐線関係の列車本数が大幅に増えます。

Dsc09586
2017/10/12 荒川沖 ダイヤ改正のポスター

1600x440 図1 常磐線荒川沖駅上り発車時刻表 

2017年10月14日ダイヤ改正前後で本数と時刻はさほど変化がないものの品川行列車が増えていることが分かります。

具体的には荒川沖駅発の上り時刻表ベースでいうと、図1に示したように平日7:59発から15時台までだった品川行が、初電から21時台まで、ほぼ1本おきに続くことになります。
本数でいうと上り改正前、土浦~品川は17本、上野までは51本だったのが、改正後は品川まで35本、上野まで33本になります。一方、下りも改正前の品川発は17本、上野発51本だったのが、改正後は品川発31本、上野発31本となります。

E531_k412_170930 2017/9/30 田町
基本編成(K412)のみの10連で品川に向かう1182M

これまでは品川乗り入れの列車に10両編成の列車がありましたが、改正以降、土浦~品川間は全て15両編成になります。

            普通車 グリーン車  合計

定員 10両編成  1124人 180人    1304人
    15両編成  1804人 180人    1984人

E657系特急に関しても改正前の品川行は上下22本が、改正後は下り29本、上り31本となります。

E531_k425_170930 2017/9/30 田町
既に運用に入っているこの夏に新製されたK425編成

車両の方はE531系基本編成、K424,K425,K426編成3本がこの夏に増備されました。付属編成の方は3000番台が昨年度末までにK555, K556, K557編成の3本増備されています。

E531系は2005年3月に最初のロットが投入され、2007年3月までにグリーン車の組み込み、普通車の新製が完了しました。さらに2010年から2016年までに基本編成K423、付属編成K467~K475、さらに耐寒装備を充実させた3000番台K551~K554編成が増備されました。

そして今回の改正用に基本編成K424~K426が増備されました。グリーン車2両ユニットは総合車両製作所横浜事業所で製造され(2017年6月21日出場)、新津に回送後、

K424 2017年8月1日
K425 2017年8月15日
K426 2017年8月28日 

出場の8両編成に組み込まれました。

一方、3000番台付属編成は

K555 2017年3月6日
K556 2017年3月14日
K557 2017年3月28日 

に製造され、K551~K554は横浜でしたが、こちらは新津を出場しています。
最初のロットが登場して13年以上もほぼ同じスタイルで製造される系列もJRでは初めてではないかと思われます。

今回の改正では上野東京ラインを走る高崎、東北、東海道系のE231系1000番台、E233系3000番台の従来10両編成で運転されていた列車が15両編成化されるため、小山車両センター、国府津車両センター配置のE233系3000番台の増備も行われました。

E2333000_e74_170930 2017/9/30 田町
こちらも既に運用に入っている国府津車両センター配置のE-74編成

国府津センタ―配置の5両付属編成
E-73 2017年5月18日
E-74 2017年5月30日 2本とも横浜事業所

こちらもE233系3000番台が登場したときは湘南新宿ラインには入線せず、E231系との混結もありませんでしたが、2015年3月の改正からはE231+E233の混結編成が走り始め、湘南新宿ラインにE233系も入線するようになり、さらに最近はコツ(国府津)とヤマ(小山)の混結編成も見られます。

また、以前から言われていた黒磯の交直流地上切り替え施設の撤去、黒磯~新白河、新白河~郡山での折り返し運転方式の導入により、黒磯~新白河間ではE531系3000番台付属編成、キハ110系気動車が運転されるとのことです。

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