2023年晩夏の関西旅行 JR貨物編 その2 おおさか東線の貨物列車
10月17日の記事で旅客化されたおおさか東線に関して触れましたが、同路線は元々、吹田貨物ターミナルと百済貨物ターミナル、さらには竜華操車場を結ぶ城東貨物線として開通した路線でした。竜華操車場は1938年10月1日に開業し、1939年10月10日には片町線の貨物支線として城東貨物線(放出~八尾間)が開業、さらに機関区も併設され、湊町にあった機関区の機能が移転しました。
1937年、20万平方メートルの敷地の買収から始められ、1938年に操業開始、1941年には1日1200車の処理能力を持つ平面操車場となり、能力はその後、1日1600車まで拡大しました。しかし、国鉄末期の1984年2月1日、ヤード経由式の輸送方式が廃止され、操車場としての機能は停止となり、1986年11月1日、竜華信号場となり、操車場は廃止されました。さらに1997年7月28日には信号場も廃止され、鉄道関係から竜華の名称は無くなりましたが、再開発にあたり、八尾市は跡地の地名に龍華町という地名を残しました。
一方、百済駅は1940年に大阪南部の貨物取扱能力の救済のため計画され、1942年に承認されましたが、用地の取得の難航と戦争で工事は進まず、1960年に天王寺駅の客貨分離案から漸く着工となり、1963年10月1日に年間40万トンの処理能力で暫定開業しました。1964年11月25日には駅の北側に大阪市中央卸売市場東部市場が開場し、同市場と連絡する貨物線(2.1km)も開業しました。1965年10月にはコンテナ取扱設備も完成、1966年10月には車運車による自動車輸送も開始されました。1968年10月にはそれまで王寺、天王寺、湊町で行っていた鉄道小荷物(チッキ)扱いも同駅に集約されました。梅田貨物駅と吹田貨物ターミナル駅の機能移転先として2006年度から2012年度にかけ駅整備の改修事業が行われ、2013年3月16日のダイヤ改正で従来の百済駅から百済貨物ターミナル駅になりました。
正覚寺信号場方面 2023/8/30 平野駅の旅客線北側に敷設された正覚寺信号場と百済貨物ターミナルを結ぶ貨物専用線
百済貨物ターミナル駅は再開発事業で駅面積は13.6haから15.1haに拡大し、従来、18両編成900トン対応であった構内が26両編成1300トン対応となりましたが、平野駅~当駅間には貨物列車用の専用線が無く、到着列車は関西本線上り線を逆走していましたが、2010年10月末に貨物専用線が増設されました。さらに構内も電化されDLによる入換は廃止され、2011年3月12日のダイヤ改正からは当駅~正覚寺信号所間も電化され電気機関車の乗り入れが可能となりました。
2023/8/30 衣摺加美北駅を通過するEF510-502 牽引 4071レ
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